架空例|7万円の差だけで判断しない
次の金額・構成は説明用の架空例です。実在する車種、販売店、見積書とは関係ありません。
| 項目 | A店 | B店 |
|---|---|---|
| 車両本体価格 | 2,800,000円 | 2,800,000円 |
| メーカーオプション | 100,000円 | 100,000円 |
| 販売店用品 | 250,000円 | 120,000円 |
| 車両値引き | ▲100,000円 | ▲80,000円 |
| 用品値引き | ▲30,000円 | 0円 |
| 税金・諸費用 | 180,000円 | 190,000円 |
| 下取り前総額 | 3,200,000円 | 3,130,000円 |
B店は7万円低く見えます。ただし、A店の販売店用品にコーティングやメンテナンスパックが含まれ、B店には含まれていない可能性があります。B店が安いと即断せず、用品の品名・内容・必要性をそろえてから比較します。
新車見積は「支払総額」だけでは比較しにくい
値引きが大きくても、付属品が多ければ総額は上がります。下取り価格が差引支払額へ混ざっていたり、現金価格とローンの総支払額が並んでいなかったりすることもあります。納期、保証、店舗への通いやすさは、そもそも総額には表れません。
また、片方の見積に項目がなくても0円とは限りません。別項目へ含まれている、後から決める、未確認という場合があるため、空欄は販売店へ確認するまで「未確認」として扱います。
新車の相見積で確認したい8つのポイント
1.車種・グレード・駆動方式などの前提
車種名だけでなく、グレード、ガソリン・ハイブリッド・EV、2WD・4WD、ボディカラー、登録予定時期をそろえます。同じ車名でも仕様が違えば、本体価格や税金、納期も変わります。
2.メーカーオプション
安全装備、ナビやディスプレイ、電動装備、有料ボディカラー、パッケージオプションを確認します。後付けできない装備もあるため、金額だけでなく装着内容を照合します。
3.ディーラーオプション・付属品
フロアマット、ドライブレコーダー、ETC、コーティング、メンテナンスパック、延長保証、バイザー、ナンバーフレームなどを品目ごとに並べます。同じ名称でも商品グレードや作業内容が異なる可能性があります。
4.値引きを分けて見る
車両本体値引き、用品値引き、クーポン、キャンペーン、下取り支援を分離します。下取り査定額そのものを値引きへ混ぜず、新車側の条件と下取り条件を別々に見ます。
5.税金・諸費用
税金など販売店間で動きにくい費用と、登録代行や納車関連など内容が異なり得る費用を分けます。個別費用を一律に不要と決めず、「何のための費用か」「任意か必須か」「他店ではどの項目に含まれるか」を確認します。
6.下取りを分離する
下取りを入れる前の新車側条件、査定額、残債、実際に支払額へ充当される金額を分けます。たとえばA店が値引き15万円・下取り80万円、B店が値引き8万円・下取り95万円なら、値引き額だけでも差引支払額だけでも比較しにくいためです。
7.ローン・残価設定の総支払額
実質年率、分割手数料、頭金、毎月とボーナスの支払額、最終回支払額、総支払額、返却や乗換時の条件を同じ欄に整理します。月額だけでなく、見積間で支払条件がそろっているかを確認します。
8.納期・保証・アフターサービス
現実的な納車予定時期、延長保証、メンテナンス内容、店舗への通いやすさ、担当者とのコミュニケーション、点検や修理時の利便性も比較します。価格差が小さいほど、こうした非価格条件が判断材料になることがあります。
新車見積を同じ条件に並べ直す
見積書の書式が違っても、次の行へ転記すると条件差を見つけやすくなります。C店がない場合は列を使わなくて構いません。
| 比較項目 | A店 | B店 | C店 |
|---|---|---|---|
| 車両本体価格 | |||
| メーカーオプション | |||
| 販売店用品 | |||
| 車両値引き | |||
| 用品値引き | |||
| 税金・諸費用 | |||
| 下取り前総額 | |||
| 下取り価格 | |||
| 下取り車残債 | |||
| 差引支払額 | |||
| ローン総支払額 | |||
| 納期 |
比較条件をそろえるために販売店へ聞く質問
販売店を問い詰めるのではなく、比較条件をそろえるために穏やかに確認します。
そのまま使える質問例
- 下取りを入れない場合の、新車側の支払総額を教えていただけますか。
- 車両本体値引きと用品値引きを分けて確認できますか。
- このコーティングとメンテナンスパックは任意でしょうか。外した場合の総額も確認できますか。
- A店と同じ装備にそろえた場合の総額を出していただけますか。
- ローン利用時の、分割手数料と最終回支払額を含む総支払額はいくらですか。
- 今契約した場合の、現実的な納車予定時期を教えていただけますか。
まとめ|総額差の大きさより「何が違うか」を確認する
総額だけでは、新車見積が高いか安いかを判断しにくいものです。車両、オプション、用品、値引き、諸費用、下取り、ローン、納期を同じ条件へ並べると、価格差の理由が見えやすくなります。
記載がない項目は未確認として販売店への質問へ変え、本人が大切にしたい条件も含めて購入先を判断しましょう。